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May 10, 2013

まさかの「ももクロ共演」の舞台裏

季節外れの蛍の海。ファンのペンライトによって彩られる、西武ドームに広がる五色の光は、やがて「Promise」のイントロで渦となって、舞台へと「ゴオー」という3万の歓声と共に迫ってきた。そして、サビ前の決定的フレーズ「ゲッダン」を広瀬香美が歌うと、それに野太い歓声が一斉に唱和する光景はまさに圧巻だった。

2013年4月14日の西武ドーム「ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会~星を継ぐもも vol.2 Peach for the Stars~」の特設ステージの裏で、広瀬香美の取材をしていた。不思議な気分。3万5千人収容の西武ドーム全体が振動しているかの錯覚を覚えるような歓声は、広瀬香美に向けられたものではない。何せ会場は、サプライズ・ゲストとして広瀬香美が出番を待っていることを、未だ知らされていない。ファンのお目当ては、今やAKB48をも凌ぐとさえ言われている勢いをもつ、ももいろクローバーZ。ファンは、当然ももクロのメンバーたちへ向けて、あらん限りの声を振り絞っているはずだ。そこへ、いかに当代屈指のポップス・シンガーとはいえ、広瀬香美が出ていったところで果たしてファンが受け入れるのだろうか。

「広瀬さん、緊張しないですか」「ううん、全然(微笑)」。舞台袖でそんな会話もしただろうか。無論、多くの舞台を経験してきた彼女だ。これしきで緊張もしないだろう。しかし、門外漢との怒声が飛び交う光景だけは見たくない。自分はその不安を彼女に問うたのだ。鉄筋階層建ての巨大ステージに身を投じてゆく広瀬香美の背中を見つめながら、一方で巨大スクリーンに彼女の名前が現れる様子を覗っていた。虚を突いたように流れてきたメランコリーな「Promise」の調べは、一瞬歓声に掻き消されながらも、先の不安をいとも簡単に吹き飛ばし、狭山の丘陵を軽やかに妖しく舞っていった。

ももクロのメンバー、有安杏果など、共演できた感動でステージ上でも構わず泣いている。
メンバーと広瀬香美の抱擁の輪の中で、共に「ロマンスの神様」を歌ったあとの百田夏菜子が、「ぜひ、私たちのために曲を作って下さい」とおねだりしている。なんだろうか、この安堵感。数分前には、誰もがここまでの愉悦を覚えるなど想像だにしていなかったはずだ。よく目を凝らすと、広瀬香美の衣装は、ももいろクローバーZとの共演を意識した五色の構成になっていた。想定されたあらゆる共演ギャップ。周囲の妙な危惧の前に、「ももクロちゃんが好きだから」という気持ち一本でステージへ上がった広瀬香美自身が、実は会場に漂うやさしい空気を演出するために誰よりも心を砕いていたのだ。目の前では、まさに音楽の力が、世代ギャップとか趣味趣向などのミスマッチなどを超越し、すべてをやわらかく包み込む情景が展開されている。音楽って、すごいな。広瀬香美って、すごいな。

(取材/三上耕平、photo by : HAJIME KAMIIISAKA +Z)

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